小中高生徒育成事業

和楽器導入にあたって

 2002年より学校教育における和楽器導入が実施され、大変喜ばしいことと思います。これまでの音楽教育といえば、洋楽に偏り、日本の音楽、日本の音を、おざなりにしてきた感があり、和楽器導入実施も遅過ぎたのでは……と思います。

 この大変革と時を同じくして、昨年度から授業時数の削減も同時にスタートし、現場の先生方にとっては、時間がない、楽器がない、予算、教材、指導法がないと、ないないづくしで、困惑の渦中にいらっしゃるのではと思います。

 いつも、初めからスムーズにことは運びません。あせらず、腰をすえて、まず手始めに、子どもたちに和楽器に親しみを持ってもらい、触れさせることだと思います。学校で邦楽を教えるということではなく、和楽器を体験させ、日本人なら誰でも持っている邦楽的感性を引き出すことです。

 私事ですが、市の教育委員会からの要請もあり、先生方への和楽器の講習を行なっていますが、それなりの成果 をあげた先生方が、生徒たちと一緒に箏に取り組んでいます。

 社中の演奏会にも、「箏との合奏は初めて」と、不安と好奇心が半々の生徒(五、六年生)二十人ほどにリコーダーで参加してもらい、森田澄夫先生に指揮をお願いし、箏、十七絃、コーラス、リコーダーと、大人と子どもたちとが一緒になり、《越天楽今様》の大合奏をしました。無事、本番が終わり、「やった!」と顔を輝か せた子どもたちの顔が目に焼きついています。

 学校での邦楽活動は、私なりに、すべて奉仕、また営利目的にならないこと、ボランティアと割り切っています。見返りは、子どもたちの喜びの笑顔だけ。ただし楽器の運搬は学校側にお願いすることにしています。また、昨今「学校で箏を教えてほしいと言われたが、五線譜なのでしょうか?」という言葉をよく耳にしますが、臨機応変に縦譜でも五線譜でもよいのではないでしょうか。子どもたちの中にも、五線譜が苦手な子もいます。肝心なのは、楽しく楽器に触れることだと思います。ただし、どんな質問が来ても答えられるよう、縦譜で通 ってきた私たちも、五線譜のイロハは勉強しておくべきだと思います。

(宮城会会報186号掲載文より)


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世界中の国から

世界中の国から日本の伝統文化に触れたいと留学生達がお箏の講習に来ています。
世界中にお箏が広まりつつあることを非常に喜ばしく感じております。

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帰国した留学生からの嬉しいおたより

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